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アストラ製ワクチン、オーストリアの疾患と関連見られず=EU

[10日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は10日、オーストリアで英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンを接種した2人が発症した疾患について、現時点でワクチンとの関連性を示す証拠は見当たらないとする声明を発表した。

ワクチンを接種した2人のうち1人は多発性血栓症を発症し、接種から10日後に死亡。もう1人は肺塞栓症で入院した。

EMAは「これらの症状はワクチンの副反応として挙げられておらず、現時点で接種によって引き起こされたことを示す情報はない」との見解を示した。

その上で「現時点で品質欠陥の可能性は低いとみられるが、バッチ(製造単位)の品質を調査している」と明らかにした。

オーストリア当局は7日、当該バッチの接種を一時中断すると発表している。このバッチはワクチン100万回分で、EU17カ国に出荷されている。

アストラゼネカはこれまでに、全てのバッチについて厳格な品質管理を行っており「ワクチンに関連する深刻な有害事象は確認されていない」と説明。オーストリア当局の調査を全面的に支援するとしている。

EMAは、3月9日までにアストラゼネカのワクチンを接種した300万人中、血栓塞栓性の事象が報告されたのは22件であり、一般と比べて高くないと指摘した。

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