[ロンドン 27日 ロイター] - インドで最初に確認された新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染による入院リスクは、昨年英国で確認されたアルファ株に比べて倍増することが、英国での研究で明らかになった。研究結果は27日、医学誌ランセットの感染症専門誌に掲載された。
研究では大半がワクチン未接種の感染者4万3000人余りのデータを分析した。3─5月に英国で展開されたワクチン集団接種の初期段階の感染者に基づいているため、ワクチン未接種ないし2回目接種未完了の人々の入院リスクについては評価できなかった。
研究の主導者の1人でケンブリッジ大学の統計学者であるアン・プレサニス氏は「われわれの分析は、ワクチン未接種の場合、デルタ株のまん延はアルファ株よりも医療体制に重い負担となる点を明らかにしている」と述べた。
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