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英、コロナ制限措置解除を1カ月延期 変異株デルタの感染拡大で

[ロンドン 14日 ロイター] - ジョンソン英首相は14日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制する制限措置の解除を1カ月間延期すると発表した。インドで最初に見つかった新型コロナ変異株「デルタ」の感染拡大により、措置を講じなければ数千人が死亡する恐れがあると警告した。

6月14日、 ジョンソン英首相は新型コロナウイルスの感染拡大を抑制する制限措置の解除を1カ月間延期すると発表した。インドで最初に見つかった新型コロナ変異株「デルタ」の感染拡大により、措置を講じなければ数千人が死亡する恐れがあると警告した。写真は6月4日、雨の中、ロンドン市内を歩く人達(2021年 ロイター/Henry Nicholls)

2月時の計画では6月21日に大半の制限措置が解除され、バーやレストラン、ナイトクラブなどが完全に再開される予定だったが、7月19日に延期された。

ジョンソン首相は記者会見で「もう少し待つのが懸命だ」と指摘。「現在の状況および現在入手し得るデータによると、4週間以上の延長は必要ないと確信している」と述べた。

英国は延長期間を利用して、40歳以上に推奨しているワクチン接種の間隔を12週間から8週間に短縮し、ワクチン接種プログラムを加速させる。

6月28日には状況を見直し、再開が前倒しになる可能性があるが、ジョンソン首相の報道官によるとその可能性は低いという。

英国では14日、新たに7742人の感染者と3人の死者を確認。ジョンソン首相によると、感染者数は週間で約64%増加しており、集中治療室(ICU)で治療している患者数も増加しているという。

「ここで慎重に判断すれば、向こう4週間に数百万人がワクチンを接種することで多数の命を救えるかもしれない」と強調した。

制限解除の延長は科学的なモデリングに基づき決定した。予定通り活動を再開した場合のモデルケースでは、幾つかのシナリオの下、入院患者数が、医療崩壊の懸念があった昨年3月の水準に達する可能性が示された。

英政府の首席科学顧問パトリック・バランス氏は「4週間の延期によってピークを30─50%程度抑えられるだろう」と説明した。

ジョンソン氏はイングランドに関して制限措置を決める権限があり、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドはそれぞれの自治政府が方針を決める。

英国は新型コロナワクチンの普及ペースが世界で最も速い国の1つだが、制限解除は先送りされた。これまでに4100万人以上が1回目の接種を受け、成人人口の約57%に相当する3000万人近くが2回目を完了した。

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