[ロンドン 7日 ロイター] - ハンコック英保健相は7日、新型コロナウイルスワクチンの供給量が限られているため、接種ペースに遅れが生じているとし、供給量拡大に向け米ファイザーと英アストラゼネカと連携していると明らかにした。
英国では2月半ばまでに感染リスクの高い高齢者や医療従事者ら1300万人超のワクチン接種を目指している。
同国ではファイザーと独ビオンテック製のワクチンに加え、今週からアストラゼネカと英オックスフォード大が共同開発したワクチンの接種も始まった。
ジョンソン首相はこの日、国内で約150万人が接種を受けたと発表。ワクチン接種所を増設し、接種人数を増やすと述べた。
英政府は1回目の接種を増やすために、2回目の接種を遅らせる指針を示している。英国民保健サービス(NHS)によると、イングランドでは約2万人がファイザー・ビオンテック製のワクチンの2回目の接種を受けた。これら約2万人に対する接種は方針変更前に行われた。今後は1回目の接種から最長12週間後に2回目の接種が受けられることになる。
データによると、イングランドでは計110万人が1回目の接種を受け、2回目の接種は昨年12月29日から今月3日にかけ1万9981人に対し行われた。
2回目の接種を遅らせる政府方針を巡っては一部の科学者から疑問視する声が挙がっているが、ハンコック保健相は同方針によって1回目のワクチンを接種する人数が増加し、多くの命を救うことができると指摘。「データによるとオックスフォード製とファイザー製の双方で1回目のワクチン接種後に有意な感染予防が見られた」と述べた。
*内容を追加しました。
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