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UPDATE 1-ワクチン確保競争激化 EUが輸出監視強化、英は契約履行要請

(内容を追加します。)

[ロンドン/ブリュッセル/ジュネーブ/ベルリン/パリ 28日 ロイター] - 欧州で新型コロナウイルスワクチン確保に向けた競争が激化している。英製薬アストラゼネカの新型コロナワクチン供給遅延を受け、欧州連合(EU)はワクチン輸出の監視強化に踏み切るほか、英国は同社に供給契約を履行するよう求めている。

EUはアストラゼネカの供給遅延を批判した上で、英国向けのワクチン供給をEUに振り向ける可能性を打診。さらに、欧州委員会は29日、域内からの新型コロナワクチン輸出を巡る通知・認可制度の詳細を明らかにする。

EU高官は、ワクチン輸出監視強化が輸出禁止措置ではないとしつつも、ワクチンメーカーが約束を守らなければ、輸出禁止に動く可能性もあるとけん制。「ワクチン出荷を巡る状況は透明性に欠き、EU全体に懸念を招いている。われわれには解決策を探る義務がある」と述べた。

EUのワクチン輸出監視強化は数日中に導入され、第1・四半期末まで施行される見通し。延長される可能性もある。

同措置の実施によって、英国やカナダ向けのワクチン供給に影響が出る恐れがある。米ファイザーはベルギーでワクチンを製造する。

また、欧州連合(EU)のミシェル大統領は28日、新型コロナワクチンの確保について、供給遅延を巡る問題が製造会社との協議で解消できない場合、EUとして法的措置を検討する必要があるとの考えを示した。

英国のゴーブ内閣府担当相は「英国が調達したワクチンが全て供給されることを確実にする必要がある」と強調。アストラゼネカ製ワクチンの英国からEUへの輸出を阻止するかとの質問に対しては、英国が計画通りに供給を受けることが不可欠と応じた。

アストラゼネカのソリオ最高経営責任者(CEO)はEU向けの供給遅延について、契約締結が英国よりも3カ月遅かったため、生産上の問題に対処する十分な時間がなかったと説明した。

独紙フランクフルター・アルゲマイネによると、EUとの確執が深まる中、アストラゼネカはEUと締結したワクチン供給契約を公表する用意を進めており、29日に公表を避けるべき項目に関する提案を欧州委に行う見通し。

同紙はEU筋の情報として、アストラゼネカによる第1・四半期のワクチン供給量は予定されていた8000万回分に届かないものの、これまでに報じられている3100万回分は上回る見通しと伝えた。

アストラゼネカのほか、ファイザー製ワクチンの供給も遅れていることから欧州のワクチン接種計画には狂いが生じ、ドイツやフランス、スペインでは接種の中止や延期に追い込まれている。

仏保健当局者らによると、同国の人口の約3分の1を占めるパリと近郊2地域で2月2日から予定されていた接種が延期される。

ドイツのシュパーン保健相は国内のワクチン不足が4月まで続く恐れがあるとし、州首相とワクチン接種計画を巡る会議を召集した。関係筋によると、会議は週明け2月1日に開催される可能性がある。

世界保健機関(WHO)のクルーゲ欧州地域事務局長は「ワクチン不足が生じていることは現実だ」としつつも、製薬会社が不足解消に向け専念しているとし、各国に忍耐を促した。

同氏によると、これまでに欧州35カ国で計2500万回分のワクチン接種が行われた。

英国では710万人が1回目の接種を終えている。

人口当たりのワクチン接種回数ではイスラエルが世界でトップ。次いでアラブ首長国連邦(UAE)、英国、バーレーン、米国が上位を占め、イタリア、ドイツ、フランス、中国、ロシアが続く。

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