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[北京/成都 28日 ロイター] - 中国疾病予防コントロールセンターは28日、中国本土での新型コロナウイルスによる新たな死者が27日に3人報告されたと発表した。前日は1人だった。
累計の死者数は5245人となった。
一方、同センターの当局者は27日、新型コロナ感染症が「乙類」カテゴリーの管理下に入れば、最終的に症例データを月1回のペースで公表することになると述べた。これまでは最も厳格な「甲類」並みの管理が求められていたが、これを引き下げることが発表されている。
南西部成都の華西病院では7日の新型コロナ規制緩和以降、患者への対応に追われている。27日夕方には救急外来と発熱外来に長い行列ができた。救急車で運び込まれた患者の大半が酸素マスクを着けていた。
病院の外に待機していた救急車の運転手は「30年間この仕事をしているが、今が最も忙しい」と話した。
救急部門の薬事スタッフは「ほぼ全ての患者が新型コロナに感染している」と述べた。病院には新型コロナ用の薬の在庫がなく、咳などの症状を和らげる薬を処方しているという。
国営メディアによると、北京朝陽病院の関係者は最近の患者のほとんどは基礎疾患がある高齢者で重篤な状態だと語った。緊急医療を受ける患者の数は以前の1日当たり100人程度から450─550人に増えたと述べた。
北京の中日友好病院の発熱外来も高齢の患者で「いっぱい」という。
医師や看護師は体調不良でも勤務するよう求められ、農村部では退職した医療関係者が再雇用されている。また一部の都市では解熱剤の確保が困難になっている。
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