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ドイツ政府が中国にコロナワクチン発送、外国製の供給は初

 ドイツ政府の報道官は12月21日、独ビオンテック製新型コロナウイルスワクチンの中国への供給で最初の出荷分が発送されたと発表した。中国に外国製コロナワクチンが供給されるのは初めて。2021年12月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[ベルリン 21日 ロイター] - ドイツ政府の報道官は21日、独ビオンテック製新型コロナウイルスワクチンの中国への供給で最初の出荷分が発送されたと発表した。中国に外国製コロナワクチンが供給されるのは初めてで、最初は中国に滞在するドイツ国民に投与される。

供給の時期や規模など詳細は明らかになっていない。報道官によると、ドイツ政府はドイツ国民以外の外国人が希望すれば接種を受けられるように働きかけている。中国に滞在するドイツ国民は推定で約2万人。

今回の発送に先立って中国は、ドイツのショルツ首相による先月の中国訪問の際の合意を受けて、中国に滞在するドイツ国民へのワクチン接種を容認することに合意した。ショルツ氏は訪中の際、中国の国民も自由にワクチンを接種できるようにすべきだと中国に訴えた。

中国本土滞在のドイツ国民に送られる書簡によると、12歳以上であれば欧州連合(EU)域内で使用が認められているコロナワクチンの基本的な接種とブースター接種が無料で提供される。他の国籍の家族は含まれず、12歳未満への接種は後日実施の可能性がある。

中国は感染を封じる「ゼロコロナ」政策を緩和しているが、医療体制がぜい弱で、感染者数が急増している。専門家は来年100万人余りがコロナで死亡する恐れがあると指摘している。

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