[ワシントン 3日 ロイター] - 米情報機関トップのヘインズ国家情報長官は3日、中国について、新型コロナウイルスで課題に直面しているものの、習近平国家主席は欧米製のワクチン受け入れに否定的との見方を示した。
中国ではコロナ感染者数が過去最多水準で推移しているが、主要都市の一部では規制を緩和する動きが出ている。
カリフォルニア州で開催されたレーガン国防フォーラムで講演したヘインズ氏は、コロナの社会的・経済的影響にもかかわらず、習氏が「より優れたワクチンを西側から導入することを望まず、オミクロン株にほとんど効果のない中国製ワクチンに頼っている」と述べた。
また、市民の抗議活動は現時点で安定を脅かすものでも体制変革が起こるようなものでもないとしながらも、「今後の展開は習氏の地位にとって重要になる」と語った。
ヘインズ氏はこのほか、北朝鮮が今年異常なペースで行っている兵器実験について、中国が同国にその責任を追及する可能性は低いと認識していると述べた。
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