[21日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州医薬品庁(EMA)の当局者らは21日のメディア向けブリーフィングで、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」を巡り、追加接種が感染予防効果の回復に一定程度貢献していることを示す初期段階のデータがあると明らかにした。一方、既存ワクチンに手を加える必要があるとの証拠はまだないと説明した。
EMAの担当者は「データは、オミクロン株を無効化するワクチンの力が実際に低下していることを示している」と指摘。その上で、「追加接種によって、高い水準の感染予防効果を回復させることができる」と語った。
またクックEMA長官は、オミクロン株に対応してワクチンに調整が加えられる可能性に備えていると強調しつつ、「ワクチンを適合させる必要があるのか答えは出ていない」と説明。ワクチンの有効性や変異株の感染力、重症化リスクに関する追加のデータが必要だと語った。
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