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米、アストラ製ワクチンのEU供給は当面ないと通告=関係筋

[ブリュッセル 11日 ロイター] - 米政府が欧州連合(EU)に対し、米国で製造された英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンが近くEUに供給されることはないと伝えたことが11日、複数のEU関係筋の話で明らかになった。

 3月11日、米政府が欧州連合(EU)に対し、米国で製造された英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンが近くEUに供給されることはないと伝えたことが、複数のEU関係筋の話で明らかになった。2020年9月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

米国との協議に直接関与している当局者は「米国はアストラゼネカ製ワクチンをEUに供給できないと伝えてきた」と述べた。

これに関連してEU外交官は、EUの執行機関である欧州委員会がブリュッセルで10日に開かれた会合で、EU外交官に対し「現時点で」米国からの供給を予想するべきではないと伝えたと述べた。

この件に関してアストラゼネカはコメントを控えている。

アストラゼネカのソリオ最高経営責任者(CEO)は先月の欧州議会の公聴会で、同社製ワクチンのEUへの供給の遅れについて、米国など域外の生産分で一部を取り戻したい考えを示していた。

米ホワイトハウスのサキ報道官は、米政府は公式にも非公式にも米国民のワクチン接種を優先させる考えを明確にしてきたと説明。ただ、直接購入は各国、各企業の判断に委ねられるとした。

アストラゼネカが米国で大規模なワクチン生産を行っているのかや、米政府が輸出制限に動くかどうかは不明。同社製ワクチンは米国でまだ使用許可が下りていない。

米通商代表部(USTR)の元当局者、マーガレット・ツェクタ氏は「同ワクチンは米国で承認されていないのだから、もちろん他の国にはまだ販売できない」と指摘した。

一方、EU加盟国のオーストリアはアストラゼネカ製ワクチンの国内接種を一時中断すると発表。接種後に1人が死亡し、1人に副反応が出たため調査を行っている。デンマークも同ワクチンの接種後に血栓ができる事例が報告されたことを受け、接種を一時中止した。

アストラゼネカは第2・四半期にEUに1億8000万回分のワクチンを供給する契約を結んでいるが、米側のスタンスが変わらなければ、契約に近い量をEUに供給したい同社の思惑が外れることになる。

*内容を追加しました。

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