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米ノババックス、対EUコロナワクチン供給契約を先延ばし=関係筋

[ブリュッセル 25日 ロイター] - 米バイオ製薬・ノババックスが新型コロナウイルスワクチンの欧州連合(EU)向けの供給に関する契約締結を先延ばししていることが、協議に関与しているEU当局者の話で分かった。同社は、一部のワクチン原料の調達が困難になっていると明らかにした。

 3月25日、米バイオ製薬・ノババックスが新型コロナウイルスワクチンの欧州連合(EU)向けの供給に関する契約締結を先延ばししていることが、協議に関与しているEU当局者の話で分かった。同社は、一部のワクチン原料の調達が困難になっていると明らかにした。2月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

EUは今年の早い段階で、ノババックスのワクチン最低1億回分と1億回分の追加購入権を含む契約を結ぶ計画だった。予備協議は昨年12月半ばに終了し、契約締結は近いとみられていた。しかし、同当局者によると、ノババックス側は法的問題を理由に何週間も契約への署名を先延ばししているという。

ノババックスの幹部1人は非公式に、生産上の問題が起きているため、協議が先に進まないのは仕方ないと述べたという。

同社の広報担当者は電子メールで、EUとの供給契約をめぐる交渉は続いているとコメント。また、同社は新型コロナウイルスの「パンデミック(世界的な大流行)に関連する原料の供給不足」に対処していると述べたが、詳細には触れなかった。

ノババックスとの交渉に当たるEU欧州委員会は、コメントを控えた。

EUのワクチン接種プログラムは、英アストラゼネカをはじめとするワクチンメーカーの供給問題で、米国や英国に大きな後れを取っていう。コロナ感染第3波が域内に広がる中、接種の遅れは致命的になり得る。

ノババックスはEU向けワクチンの主要原料を複数の工場で生産する計画で、EU加盟国のチェコの工場も含まれている。ただ、EU当局者は同工場の生産能力はEU全体の需要を満たすには小さ過ぎると述べた。

ワクチン生産の拠点はインドのセラム・インスティテュート・オブ・インディアなど8カ所あるが、セラムは今月、ワクチンの主要原料に対する米国の一時輸出禁止令が同社のワクチン生産に悪影響を及ぼす可能性があると警告。セラムの問題がノババックスのEU向け供給の遅れと関係があるかは不明。

ノババックスの幹部らは今月に開いた投資家向けの電話会見で、ワクチン生産計画は4月までに全面的に実行に移されると述べていた。

EUの欧州医薬品庁(EMA)は2月初旬以来、ノババックスのワクチンの逐次審査を行っている。これまでEUはワクチン調達契約を全て、規制当局の使用許可が下りる前に締結している。

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