[ブリュッセル 1日 ロイター] - 欧州委員会は今月17日、欧州連合(EU)域内で新型コロナワクチンを接種したことを示すデジタル証明書「グリーンパス」の導入を提案することを計画している。
夏に向けてEU域内での自由な移動を可能とし、国際機関との連携を通じ域外からの渡航にも活用したい考え。
フォンデアライエン欧州委員長は「ビジネスもしくは観光目的でのEU域内外からの安全な移動を緩やかに可能することが目的」と説明した。
欧州委はEU加盟国による個別の取り組みではなく、EUとしてのシステムを確立することを目指している。
しかし、ワクチンの接種を済ませた人がなお感染を広げる可能性も残っており、フランスやベルギーなど一部加盟国からは、ワクチン接種を終えた人のみを対象とした移動の規制緩和は公平ではないとの懸念も出ている。
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