[ベルリン 23日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、独紙に対し、英アストラゼネカが開発した新型コロナウイルスワクチンの接種を躊躇なく受けると明らかにした。
ドイツでは、自国のビオンテックが参加して開発したワクチンが広く好まれ、アストラゼネカのワクチンの在庫が増加。当局者や政策担当者らはこの在庫を無駄にしない方法を必死で模索している。
現在、EU全体で承認されているワクチンはわずか3種類。だが、アストラゼネカ製ワクチンを巡り、マクロン仏大統領など欧州トップが相次いで否定的なコメントを出したことから、同社製ワクチンの接種ペースが鈍化している。
マクロン大統領は今月、アストラゼネカのワクチンをこれほど迅速に承認した英国はリスクを犯したと発言。ドイツでは、同社のワクチンは有効なものの、他社のワクチンよりも深刻な副反応を伴うことを示す証拠が公式研究で示されていた。
だが、フォンデアライエン委員長は、独紙アウグスブルガー・アルゲマイネに対し、「私はアストラゼネカのワクチンの接種を、モデルナ製やファイザー・ビオンテック製のワクチンと同様に、まったく躊躇なく受けるだろう」と述べた。
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