[ワシントン 16日 ロイター] - G7(主要7カ国)首脳は16日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けテレビ会議を開いた。世界的流行への対応を最優先課題とし、世界経済の安定を支援するため保健対策で協調体制を取ると表明した。
首脳声明では「協調行動により、新型コロナウイルスの世界的流行による保健面と経済面のリスク解決に取り組み、堅固で持続可能な経済成長と繁栄が力強く復活する基盤を整える」と強調した。
その上で「金融・財政政策を含めあらゆる手段を総動員しつつ、労働者や企業、打撃を受ける産業の下支えに向け的を絞った対策を講じる。特に中小企業支援は重要だ」と指摘した。
また、G7の財務相が週ベースで協調対応に当たると表明。国際通貨基金(IMF)や世銀に支援を要請したほか、各国中央銀行に引き続き必要な金融政策で協調するよう求めた。
安倍晋三首相は会議後の会見で、治療薬の開発促進のほか、各国が協調して経済・財政政策を実行するよう呼び掛けたと明かした。
また、東京五輪・パラリンピックについては「完全な形で実施する」ことで各国首脳から支持を得たと述べた。
*内容を追加しました。
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