[ベルリン 18日 ロイター] - ドイツのワクチン規制当局、ポール・エーリッヒ研究所(PEI)は18日、英アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンは「有効性が高い」と強調し、接種を受けた人の副反応はすぐに収まるとの見解を示した。
PEIは声明で、同ワクチンは「大半のケースで新型コロナウイルス感染症を防ぐか感染症が起きた場合に症状を緩和する」と指摘。声明はシュパーン保健相によりリツイートされた。
声明は「ワクチン接種後の副反応は比較的頻繁に起きるが、短期間で収まり、通常は身体のワクチンに対する正常な免疫反応を反映している」とした。
一部の医療機関からは、アストラゼネカのワクチンを接種された人々に発熱や悪寒、頭痛、筋肉痛、下肢痛、全般的な具合いの悪さといった症状が増えているとの報告があることを承知しているとした。
その上で、同ワクチンの治験では「通常はワクチン接種の直後に副反応が起きる」ことが示されているが、より重い症状あるいは長期の疾患との関係性は示されていないとした。
シュパーン保健相は17日、アストラゼネカのワクチンを接種した人の一部に強い副反応が出ていることを理由にエッセンシャルワーカーが接種に消極的だとの報道について、同ワクチンは安全で有効だと強調。「私ならばすぐに接種を受ける」と述べた。
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