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独首相の保守連合、債務上限規定の停止提案で財務相批判

ドイツのショルツ財務相(右)が憲法に定められた債務上限規定を2020年に続き21年も停止することを提案したことに対し、メルケル首相(左)率いるキリスト教民主・社会同盟の保守連合の議員から批判の声が上がっている。6月撮影(2020年 ロイター/FABRIZIO BENSCH)

[ベルリン 20日 ロイター] - ドイツのショルツ財務相が憲法に定められた債務上限規定を2020年に続き21年も停止することを提案したことに対し、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の保守連合の議員から批判の声が上がっている。

ショルツ氏は6月、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)から企業や個人が素早く立ち直るよう、債務上限規定を停止し、過去最高となる2178億ユーロ(2581億4000万ドル)の新たな借り入れを承認するように議会に要求した。

21年の総選挙でドイツ社会民主党(SPD)の次期首相候補であるショルツ氏は19日夜、政府が21年も債務上限を停止する必要があると表明。選挙前にドイツの印象を欧州の緊縮大国から、域内で最大の財政支出国の一つへ変えようとしている姿勢がうかがえる。

これに対し、保守連合で予算を担当するレーベルク議員はショルツ氏の提案を強く批判。「債務上限規定を停止することを習慣化してはならない。極力早く正常な債務上限に戻さなければならない」と述べた。

また、連立政権内で21年も債務上限規定を停止し支出増加を認めるように議会に求めるかどうか合意に至っていないとし、「21年の予算は議会が12月に通す。財務相が8月にすることではない」と指摘。経済は回復しており、税収が予想以上に改善している兆しもあるとした。同時にメルケル氏のCDU・CSUが選挙の年に緊縮政策を実施することは望ましくないと表明した。

企業寄りの政党である野党、自由民主党で予算を担当するフリッケ議員は「ショルツ氏は追加支出の競争を始めた」と述べた。

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