[ベルリン 14日 ロイター] - ドイツで14日に確認された新型コロナウイルス感染症による死者数が1244人と過去最多を記録した。累計では4万3881人。一段と厳格なロックダウン(都市封鎖)措置が実施される可能性が高まっている。
独紙ビルトによると、メルケル首相はドイツ全体をほぼ完全に封鎖する「メガロックダウン(大規模な都市封鎖)」を実施したい考えで、地方・長距離の公共交通機関の閉鎖などの措置を検討しているという。
ドイツの1日当たりの死者数は100万人当たりで約15人と、米国の同13人を上回った。
14日の新規感染者数は2万5164人だった。
ドイツ政府の国立感染症研究機関であるロベルト・コッホ研究所(RKI)のウィーラー所長はこの日、制限措置が第1波時のように一貫して実施されていないとし、在宅勤務を増やすべきと主張。現行のロックダウン措置を一段と強化する必要があるとした。
また、16州のうち10州の病院で集中治療室(ICU)の85%が新型コロナ感染者によって占められ、支障をきたしているとした。
バーデン・ビュルテンベルク州のクレッチュマン州首相は、25日に州首相の会議が予定されており、ロックダウンを2月まで延長するか協議すると述べた。
メルケル首相はこの日、ワクチンの生産拡大について閣僚と協議する予定。現時点でのワクチン接種者は84万2455人と人口の約1%にとどまっている。
ドイツ国内で英国の変異種に感染した人は16人、南ア変異種は4人。
*内容を追加しました。
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