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メルケル氏、ドイツのコロナ状況改善を歓迎 デルタ株は懸念

 6月10日 ドイツのメルケル首相は国内の新型コロナウイルス感染状況について、最近の新規感染者数の改善を歓迎しながらも、パンデミック(世界的大流行)はまだ終わっていないと警鐘を鳴らした。写真はバイエルン州のマルクス・ゼーダー首相(右)と話すメルケル氏(2021年 ロイターMichael Kappeler/Pool via REUTERS)

[ベルリン 10日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は10日、国内の新型コロナウイルス感染状況について、最近の新規感染者数の改善を歓迎しながらも、パンデミック(世界的大流行)はまだ終わっていないと警鐘を鳴らした。

また、インドで最初に確認され、英国で広がっている変異ウイルス「デルタ株」がもたらすリスクに懸念を示した。州首相らとの会合後、記者団に語った。

メルケル氏は、現在ドイツで確認されている陽性者の約2.5%がデルタ株に関連していると指摘。その上で、ワクチン接種によってデルタ株に対し最大限の防御をすることが不可欠だと訴えた。

ドイツでは人口の約47%が少なくとも1回の接種を終え、24%は接種を完了している。

メルケル氏は、追加で免疫を高める「ブースター」について、高齢者への接種が秋にも始まるとの見通しを示した。

ドイツでは、新規感染者数の減少を受けて過去数週間に多くの制限が解除された。ロベルト・コッホ研究所が10日に発表した新規感染者は3187人で、累計では370万人となった。死者は8万9585人。

州首相との協議では、スポーツなど今後の大規模イベントの開催方法について話し合ったが、合意には至らなかった。

メルケル氏は「気を緩めず、状況を引き続き注視しなければならない」と述べた。

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