April 22, 2020 / 7:04 AM / 2 months ago

ブログ:封鎖されたインド巨大スラム、コロナと隣り合わせの生活

[ムンバイ 20日 ロイター] - ムンバイの巨大なスラム街ダラヴィに並ぶ家々は、密集して息苦しく、どこも食糧が不足しつつある。そこに暮らす住民は、インド全土に敷かれた封鎖措置に苦しんでいる。

新型コロナでインド全土が封鎖される中、アジア最大規模のスラムであるダラヴィでは、部外者が入って来ないよう自転車などで通路がふさがれている。4月9日、ムンバイで撮影(2020年 ロイター/Francis Mascarenh)

このスラムの人口は推定100万人。住民は1回分の食事を何度かに分けて食いつなぎ、生活は寄付に依存している。新型コロナウイルスはインドでも広がり、3月25日に封鎖が始まって以降、住民の間で不安が高まっている。

「仕事のときは子供に食事をあげてから出かけていた。今あるのは悲しみだけで、仕事はない」と、ナジマ・モハマドさんは語る。働いていた衣料店は閉鎖された。息子と2人の娘は、近所の人から食べ物をもらっているという。

スラムの中は住居が密集するように建っている。4月9日、ムンバイで撮影(2020年 ロイター/Francis Mascarenh)

アジア最大のスラムとされるダラヴィは、封鎖生活を送るのが難しい場所であり、人口密度と衛生状態の悪さから、新型コロナウイルスに対して最も脆弱な場所でもある。

数百の人がバスルームを共有することもある。きれいな水が手に入る保証はなく、石鹸はぜいたく品になった。

「何が起きてもおかしくない。この部屋には9人おり、みんな危険な状態に置かれている」と、移民労働者のナムチャンド・マンダルさんは言う。マンダルさんは北東部のジャールカンド州からやってきた。

住民に誰と暮らしているのか、体調の悪い人がいないか聞いて回る衛生管理のスタッフ。4月11日、ムンバイで撮影(2020年 ロイター/Francis Mascarenh)

ダラヴィではこれまでに138人の感染者が確認されている。専門家は、増加ペースがさらに加速することを懸念する。

「時間の問題だ。本当に心配している」と、ウイルス学の専門家、シャヒド・ジャミールさんは指摘する。

マスクをかぶり、部屋から外をながめる住民。4月11日、ムンバイで撮影(2020年 ロイター/Francis Mascarenh)

不安な住民は、マスクの代わりにハンカチやシャツの袖を顔に巻きつけている。カートや自転車、棒で路地を塞ぐ住民もいる。部外者は近づくなと警告する看板も立っている。

住民の多くは、小さな部屋に閉じこもっているのは不可能だと話す。異なる時間帯で働く日雇い労働者が、部屋を共有しているケースもある。

混雑するマーケットの中を、男性がスクーターを押して歩いていた。4月9日、ムンバイで撮影(2020年 ロイター/Francis Mascarenh)

スラムの奥深くではマーケットが開かれ、人々でぎわっていた。大人はチェスをしたり、携帯電話でビデオを見て時間をつぶしていた。子供たちはクリケットやトランプで遊んでいた。

早朝、服の仕立て屋が店を開いていた。警官がやってきて封鎖を強要する前に、少しお金を稼ぎたいのだという。

封鎖措置に違反したとして、警官から罰を命じられ、耳をつかみながらスクワットをする男性。4月11日、ムンバイで撮影(2020年 ロイター/Francis Mascarenh)

ロイターは、警官が違反者を照りつける太陽の下に座らせたり、スクワットをさせたり、棒で殴るのを目撃した。

「とても難しい。誰も私たちの言うことを聞かない」と、警官の一人は話す。銀行の従業員たちが特別な通行券を友人と共有し、自由に移動しているケースもあるという。

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