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[ローマ 13日 ロイター] - イタリアのスペランツァ保健相は13日、新型コロナウイルスの流行に収束の兆しが見られないとして、非常事態宣言を4月末まで延長することを明らかにした。
同宣言は1月末で期限が切れる予定だった。
非常事態宣言では、中央政府の権限が強化され、時間のかかる官僚的な手続きを踏まずに決定を下すことが通常よりも容易になる。
同相は下院で「過去1週間でコロナの感染状況が全般的に悪化しており、再び拡大期に入っている」と指摘。「政府は非常事態宣言を4月30日まで延長することが適切だと考えている。リスク指標が劇的に上昇している」と述べた。
また「ウイルスがワクチンによって抑制される一方、感染力が強まり今後も流行は続く」との見通しを示し、「向こう数カ月間は非常に困難な状況を迎えるため、危険が去ったと思い込んではならない」と警告した。
イタリアの新型コロナによる死者は累計7万9819人と、欧州で2番目、世界で6番目に多い。累計の感染者は230万3000人に達している。
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