[ローマ 22日 ロイター] - イタリア政府は21日遅く、屋外でのマスク着用義務を今月28日から解除すると発表した。新型コロナウイルスの感染者と入院者が減っていることが背景。
マスク着用義務は、感染第2波が始まった昨年10月に導入された。
イタリアのドラギ政権は4月以降、継続的に制限措置を解除。レストラン、バー、映画館、ジムなどの営業が再開し、国内の移動も自由になっている。
マスク着用義務は、最後まで残っていた制限措置の一つだった。屋内の公共の場でのマスク着用は引き続き義務付けられる。
屋外でのマスク着用義務が解除される28日には、国内全20州が4段階で最も感染リスクが低い「ホワイトゾーン」になる見通し。
現在は、北部のバレダオスタ州を除く19州がホワイトゾーンに指定されている。
政府は外出の際はマスクを持ち歩き、人混みではマスクを着用するよう呼び掛けている。
フランスやスペインなど他の欧州諸国も、同様の措置を発表しているが、感染力の強いデルタ株への懸念は残っている。
イタリアでワクチン接種を完了した人は全体の26%。少なくとも一回の接種を受けた人は約52%。欧州連合(EU)の他の主要国も、おおむね同様の水準となっている。
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