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米メルク、J&Jワクチン生産を支援 バイデン大統領が発表

[2日 ロイター] - バイデン米大統領は2日、遅れが出ているジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の1回接種タイプの新型コロナウイルスワクチン生産を加速させるため、製薬大手メルクが生産を支援すると発表した。

 バイデン米大統領は3月2日、遅れが出ているジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の1回接種タイプの新型コロナウイルスワクチン生産を加速させるため、製薬大手メルクが生産を支援すると発表した。写真は2018年、ニュージャージー州リンデンにあるメルクのコーポレートキャンパス(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

米政府はメルクの2工場でJ&Jのワクチン生産を支援するため国防生産法を発動した。

大統領は「就任して分かったのはJ&Jが製造面で立ち遅れているということだった」と説明。「この取り組みを加速させるため私のチームは懸命に作業に当たっている」と述べた。

大統領によると、メルクの2工場は既にJ&Jワクチンを製造しているが、今後は供給能力を高めるため、週7日、1日24時間のフル稼働体制にするという。

J&Jワクチンの供給が加速すれば米国でのワクチン接種が大幅に進む見通しだ。他に承認を受けているファイザー/ビオンテックとモデルナの計2種類のワクチンはともに2回の接種が必要だ。

バイデン大統領は5月末までに米国の全ての成人が接種できるのに十分なワクチンを確保したと述べている。

契約では、J&Jは2月末までに1200万回分のワクチンを供給する予定だったが、2月27日に承認を受けた際に出荷準備が整っていたのは400万回分に満たなかった。今月末までに追加で1600万回分を供給できると見込んでいるが、来週の出荷はない見通し。

J&Jは年央までに全体で1億回分のワクチンを供給するという合意については履行可能との認識を示している。

同社は発表文で「われわれは今回の提携でわれわれの生産能力が強化され、現在のコミットメントを上回って供給できるようになると見込んでいる」とした。

メルクは1月に新型コロナワクチンの開発を打ち切ったが、先月に入り、自社の製造能力を他社のワクチン製造に提供する方向で提携を模索しているとしていた。

同社は2日、薬品・ワクチン開発を担当する米生物医学先端研究開発局(BARDA)から最大2億6880万ドルを受け取ると明らかにした。新型コロナワクチン・薬品製造のための費用に充てる。

メルクのチーフ・マーケティング・オフィサー、マイク・ナリー氏によると、同社は現在、ワクチン生産開始に向けて特殊な生産設備の納入待ちの状況。ワクチンの仕上げ工程と瓶詰めを行う工場については数カ月内に稼働可能だが、生産設備のリードタイムが長いため、量産が可能となるのはおそらく今年後半から年末にかけてだとした。

ナリー氏は、生産可能な数量には言及しなかった。メルクは自社製ワクチン10億回分の生産を行うはずだった設備の半分しか稼働させていないとしたが、それぞれのワクチンには独自の生産技術が必要だと話した。 

*内容を追加しました。

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