[メキシコ市 30日 ロイター] - メキシコの新型コロナウイルスによる死者数が公式な報告数よりも約60%多い可能性があることが、保健省が30日に公表したデータで改めて判明した。
メキシコ政府はかねてより、実際のコロナ死者数は報告数を大幅に上回っている可能性を指摘。3月に発表されたデータでも、死者数が公式統計より6割ほど多い可能性が示唆されていた。
保健省の最新統計によると、コロナ流行発生から今年の第20週(5月23日)までに「新型コロナ感染症関連」で死亡証明書が発行された死者数は35万1376人に上った。これは、同期間の公式に報告された死者数(22万1647人)を58.5%上回っている。
保健省は30日、新たな感染者が6105人、死者は244人だったと発表。累計の公式感染者数は251万9269人、死者は23万3047人となった。
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