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モデルナのワクチン有効性、大規模治験でなく抗体でも判定=米論文

10日発表の米研究機関の共同研究によると、米モデルナの新型コロナウイルスワクチンについて有効性の程度を探る上で、抗体レベルを調べることも良い手掛かりになる。写真はモデルナのワクチン。ブエノスアイレスで9日撮影(2021年 ロイター/Agustin Marcarian)

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 10日発表の米研究機関の共同研究によると、米モデルナの新型コロナウイルスワクチンについて有効性の程度を探る上で、抗体レベルを調べることも良い手掛かりになる。コロナワクチンの今後の臨床試験(治験)を短縮できる可能性があるという。

医薬品規制当局は現在、ワクチンの有効性の判断ではプラセボ(偽薬)を使った比較コントロール式の大規模な臨床試験に頼らざるを得ない。この代替の判断材料に使えるとみられている。

研究は米フレッド・ハッチンソンがん研究センターや米国立アレルギー感染症研究所のほか、モデルナなどから集まった科学者が実施。昨年に始まった3万人参加のモデルナ臨床試験から得たデータを分析した。この臨床試験はモデルナワクチンが承認された際の論拠にもなった試験。今回の研究の査読はまだ行われていない。

研究によると、モデルナのワクチンは接種を受けた人の抗体レベルを向上させ、接種後にもかかわらずワクチンを突破して感染する「ブレークスルー感染」の発生率も下げた。

発表論文の執筆者によると、抗体レベルの判定がワクチンの有効性の指標に使えれば、偽薬比較コントロール式の臨床試験を大規模にしなくてもワクチン承認までの期間を短縮できることになる。複数のコロナワクチンが広く普及すれば、そうした臨床試験を大規模に実施することは難しくなるため、抗体レベルによる判断は有用という。

この執筆者は米ファイザー・ドイツのビオンテック連合のワクチンや英アストラゼネカのワクチンからのデータとも突き合わせると、ワクチンの有効性の代替指標として抗体レベルが使えるとの科学的証拠が重なっているとも指摘した。

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