[マニラ 19日 ロイター] - 「気分はベニス」。フィリピンの首都マニラで、ゴンドラに乗って映画鑑賞する「ゴンドラ・シネマ」サービスが始まった。新型コロナウイルス感染防止のため厳しい規制が取られる中、社会的距離を取って心置きなく劇場スクリーンで映画が楽しめると好評だ。
フィリピンは、東南アジアでインドネシアに次ぎ、新型コロナの感染が深刻な国。3月下旬からロックダウン措置が取られ、映画館も閉鎖されている。
「ゴンドラ・シネマ」は、ベニスの運河を模したショッピングモールが提供。運河にしつらえた劇場用スクリーンをゴンドラに乗って鑑賞する。ゴンドラの定員は2人。1回の上映の定員は10人で、ゴンドラ同士は数メートルの社会的距離を取る。観客はイヤホンを持参し、専用の周波数に合わせて音声を聴く。鑑賞料金は500ペソ(10ドル)で大体マニラの最低日給に相当する。
モール関係者はロイターに「ボートに乗るのはユニークな体験」と語った。
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