[マニラ 23日 ロイター] - フィリピンの首都マニラで毎年開かれる「ブラック・ナザレ祭」が、新型コロナの影響で来年は中止されることになった。
触れると癒される奇跡の力を持つとされる木製の黒いキリスト像が持ち出されて市内を20時間以上回る恒例の祭りで、人口の約80%がカトリック教徒の同国で数百万人が集まる。
マニラ市当局は、「2021年1月のブラッック・ナザレ祭の行列は、新型コロナの影響により中止」との声明を発表した。フィリピンの新型コロナ感染者と死者は、インドネシアに次いで東南アジアで2番目に多い。
マニラでは10月末まで部分的隔離政策を実施。大規模集会は禁止し、公共交通機関では社会的距離(ソーシャルディスタンス)確保するよう求めている。教会の収容人数もは上限30%の制限が設けられている。
10月末からの祝日には、密を避けるため墓地や地下納骨堂の閉鎖が指示された。
フィリピンにおける累計コロナ感染者数は36万3888人、死者は6783人。
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