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英ロールスロイス、配当中止 新型コロナで流動性強化

英航空機エンジンメーカーのロールスロイスは6日、新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に航空会社の運航が停止されている状況を受け、2020年の業績目標を撤回し、最終配当を取りやめて財務基盤を強化する方針を示した。写真はブリストルにある航空宇宙関連の技術開発施設。2015年12月撮影(2020年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 6日 ロイター] - 英航空機エンジンメーカーのロールスロイスRR.Lは6日、新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に航空会社の運航が停止されている状況を受け、2020年の業績目標を撤回し、最終配当を取りやめて財務基盤を強化する方針を示した。

同社のエンジンは、エアバスAIR.PAやボーイングBA.Nのジャンボ機などのワイドボディ機に搭載されているが、業界データ会社シリウムによると、そのタイプの航空機は60%以上が運航を停止している。

ロールスロイスは、航空会社から飛行時間に応じて支払いを受けているが、飛行時間は3月は50%減少、4月はさらに減少すると予想される。

配当の見送りは1987年以来。ウォーレン・イースト最高経営責任者(CEO)は、財務の強化に重点を置いており、給与コストなど現金支出を今年少なくとも10%削減する方針を示した。

また、15億ポンド(18億ドル)の回転信用枠を追加で確保して総流動性は67億ポンドとし、厳しい環境が長期化した場合も持ちこたえられる態勢をとったと説明した。

先行きが不透明なことから最終配当を見送り1億3700万ポンドを手元に残すほか、重要でない設備投資の見直し、給与カット、経営幹部の報酬の先送りなどで今年のキャッシュフロー(現金収支)を少なくとも7億5000万ポンド改善させる。

ロールスロイスは、エンジンの納入数やメンテナンスが減少し、中長期的に売り上げに影響が出ると予想。工業顧客に供給するパワーシステム部門の業績が今年悪化するとの見通しを示した。

ジェフリーズのアナリスト、サンディ・モリス氏は、一連の発表は、同社が苦境に対応できるという確信を投資家に持たせるとし、「潤沢な流動性がある。心配するような事態でない」と述べた。

ロールスロイス株は序盤の取引で13%上昇。3月は55%下落していた。

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