[モスクワ 14日 ロイター] - プーチン・ロシア大統領は14日、同国は新型コロナウイルス対策による損失を最小限に抑制しながら感染拡大を克服しつつあると述べるとともに、政党間に利害対立が対策の弊害となっている米国よりも適切な対応を取っているとの見解を示した。
同国の累計感染者数は52万8964人と、ブラジル、米国に次いで世界3番目に多いが、死者数は6948人と、米国(11万5000人超)を含む諸外国の水準を大幅に下回っている。ただ、ロシアの統計の信頼性については激しい議論が交わされている。
プーチン大統領は国営テレビで、「われわれは、むしろ円滑に対策を進めており、自信を持って、かつ最小限の犠牲でこの状況から脱しつつある。しかし、米国ではそうなっていない」と述べた。
さらに、ロシアでは米国と異なり、国と自治体が不一致なく一丸となって働いているとし、ロシアの政治当局は米国より適切に事態に対応していると説明。
「ロシアでは、政府や地域の誰かが政府や大統領が発言したことを実行しないと言う状況は想像できない。米国では、組織、この場合では政党の利害が、社会全体と人々の利益より優先されているように見受けられる」と述べた。
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