[モスクワ 29日 ロイター] - ロシアの首都モスクワのソビャニン市長は29日、学校の休暇を1週間延長し、1月17日までとする方針を発表した。新型コロナウイルス感染者数の増加を抑え、新たな規制を回避する狙いがある。
ロシアは今月、国産のコロナワクチン「スプートニクV」の接種を開始。一方で、今年の早い段階に実施した厳格なロックダウン(封鎖措置)は再導入せずに的を絞った措置を講じてきた。
市長はモスクワの学校の休暇が延びれば、「コロナ発生率は現在よりも低い水準に抑えられる」と述べた。
「この結果、極めて望ましくない新たな制限の1月導入は避けられる」と続けた。
ロシアが29日に報告したコロナ新規感染者は2万7002人で、このうちモスクワは5641人だった。過去24時間の死者数は562人。累計の感染者数は310万5037人、死者数は5万5827人となった。
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