[ケープタウン 11日 ロイター] - 南アフリカのラマポーザ大統領は11日の国民向け年次演説で、同国で広がっている新型コロナウイルス変異株に対応できるよう、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)と米ファイザーのワクチンを確保したことを明らかにした。
J&Jのワクチンは900万回分確保しており、うち50万回分は4週間以内に到着して医療従事者への接種が可能になると説明。ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチン2000万回分も南アに向かっている途中だと述べた。
加えて、ワクチンの公平な分配を目指す国際的枠組み「COVAX(コバックス)」からも1200万回分が供給されるとの見通しを示した。
南アは当初、他社に比べて安価な英アストラゼネカ開発のワクチンに期待をかけていたが、国内で流行が優勢になっている変異ウイルスに対しては有効性が劣るとの科学的根拠が示され始めていることで、入手先を切り替えた。
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