韓国到着の中国人、コロナ陽性判明後に行方不明　当局が追跡

[ソウル ４日 ロイター] - 韓国当局は４日、到着時の新型コロナウイルス検査で陽性となり、検疫施設で待機中に行方不明となった中国人を追跡していると発表した。

韓国保健当局者の話によると、この人物は３日遅くにソウル近郊の仁川国際空港に到着後、コロナ検査で陽性となり、近くのホテルに移され隔離を待っていたが、その後行方が分からなくなった。

この人物は指名手配されており、感染症管理予防法違反で有罪になれば、最高１年の禁錮刑か１０００万ウォン（７８４０ドル）の罰金に処される可能性があるという。韓国の保健当局者は会見で「この人物は強制送還され、一定期間入国が禁止される」と説明した。

韓国は今週から、中国からの渡航者に対して到着時のＰＣＲ検査を義務付けている。５日以降は、出発４８時間前までのＰＣＲ検査、もしくは出発２４時間前までの抗原検査による陰性結果の提出も可能になる。

中国から韓国には２日以降、計２１８９人が到着した。韓国疾病予防管理庁（ＫＤＣＡ）によると、これまでの５９０件の検査結果では、２割強に当たる１３６人が陽性だった。