[バンコク 25日 ロイター] - タイは25日、英アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンを高リスクグループに接種するプログラムを2月から開始すると表明した。
同国のワクチン確保については、近隣の東南アジア諸国が接種を始め、複数の企業からの調達を急いだりしている中、政府の調達ペースが遅過ぎるとの批判があがっている。
最新の感染拡大の震源地で25日に900人を超える感染者が報告されたサムットサコーン県の医療従事者が、最初に到着する5万回分の接種対象者という。当局者らによると、このほか高齢者と慢性疾患保有者も優先対象となる。
タイ食品・医薬品管理当局は先週、アストラゼネカのワクチンの緊急使用を承認したが、中国シノバック・バイオテック(科興控股生物技術)製は、まだ認可していない。タイは同社に200万回分を発注している。
アヌティン・チャーンウィラクーン保健相は25日、アストラゼネカからの供給は発注した20万回分を5万回下回ると明らかにし、記者団に「足元の受注として同社は、15万回分を供給すると確認するにとどまった」と説明。詳細は明らかにせず、タイは当初100万回分の供給を要請していたと述べた。
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