[イスタンブール 21日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は21日、新型コロナウイルスの1日当たり感染者数が5000人前後に減少したのを受け、来月から感染抑制のための規制を一段と緩和すると表明した。
大統領は閣議後、7月1日から日曜に実施しているロックダウン(都市封鎖)と、平日に実施している1900GMTからの夜間外出禁止措置を解除すると説明。「公共輸送機関に対する規制も緩和されるほか、公共施設の業務は通常時間に戻る」と述べた。
トルコはここ数週間、規制緩和を続けており、封鎖を日曜に限定したほか、飲食店も収容人数を制限したうえで営業を再開した。同国の1日当たりの感染者数は、4月のピーク時の6万人超から減少し始めている。
政府は感染減少とともに、1日150万回に加速しているワクチン接種により、観光部門が回復に転じるよう期待している。
ワクチン接種者の大幅な増加は下半期の経済回復への期待にもつながっており、JPモルガンは先週、迅速なワクチン接種を理由に今年の同国経済成長率予想を6.8%に上方修正した。
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