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安保理会合、英がワクチン接種に向け紛争地域の停戦決議呼びかけ

[ニューヨーク 17日 ロイター] - 国連安全保障理事会は17日、新型コロナウイルスへの対応などを巡りオンライン会合を開いた。安保理の議長国を務める英国は、ワクチン接種を紛争地域でも実施できるよう、一時停戦を求める決議の採択を呼びかけた。新型コロナウイルス対応などを巡り対立してきた米中が、どこまで協力できるかが試される。

 2月17日、国連安全保障理事会は、新型コロナウイルスへの対応などを巡りオンライン会合を開いた。写真は2018年9月、ニューヨークの国連(2021年 ロイター/Carlo Allegri)

英国のラーブ外相は、情勢不安や紛争により1億6000万人以上の人がワクチン接種を受けられないリスクがあると指摘し、紛争地域のワクチン接種実現に向けた一時停戦の決議を迅速に採択すべきだと強調した。

安保理は昨年7月に停戦決議を採択したが、トランプ前米政権と中国の対立により、調整に3カ月以上かかった。

中国の王毅(ワン・イー)外相はこの日の安保理会合で「偏見に抵抗し、科学を尊重し、誤報を拒絶し、パンデミックを政治化しようとする試みを拒否する。この点において安保理メンバーは手本となるべきだ」と述べた。

英国の一時停戦決議には言及せず、代わりに、昨年7月に採択された決議で安保理が要求した停戦を実施するよう紛争当事者に求めた。ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は、新たな決議は必要ないとの考えを示唆した。

英国のバーバラ・ウッドワード国連大使は、数週間以内の決議案採択を望んでいると述べた。

米中関係はトランプ前政権下で悪化し、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)を巡り対立は一段と深まった。中国は米国に対抗して、国連での影響力を強めようとしている。

ブリンケン米国務長官はこの日の安保理で、米国が世界保健機関(WHO)に2億ドルを今月末までに拠出すると明らかにした。バイデン米大統領は、トランプ前大統領が脱退を表明したWHOに復帰する意向を示している。

ブリンケン氏は、新型コロナの発生源を突き止めるためWHOが進める調査について「科学と事実に基づき、干渉から自由で独立したものでなければならない」と強調。中国には言及せずに「このパンデミックを理解し次に備えるため、全ての国が感染が始まった初期からのデータを利用可能にする必要がある」と述べた。

グテレス事務総長は「できるだけ早期に全ての人々がワクチン接種を受けられるようにする必要がある。ただ、ワクチン接種はまだ、偏りがあり不公平な状態だ」と述べ、全世界で予防接種を進めるため、主要国の協力を呼びかけた。

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