[ワシントン 28日 ロイター] - 米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は28日、新型コロナウイルスの起源を巡り、中国の武漢にある研究所から流出した可能性が高いとの見解を示した。
FOXニュースで「FBIはしばらく前から、パンデミック(世界的大流行)の起源は武漢の研究所での出来事の可能性が最も高いと判断している」と述べた。機密情報のため詳細は明らかにできないとした。
その上で、中国政府はパンデミックの起源について理解を深めようとする米国などの取り組みを「妨害し、混乱させようとあらゆる手を尽くしている」と非難した。
パンデミックの起源を巡っては、米エネルギー省が「確信度は低い」としながらも、中国の研究所からの意図せぬ流出で引き起こされた可能性が高いと結論付けたと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が26日報じた。
WSJによると、米国家情報会議(NIC)と4政府機関は動物からの自然感染の可能性が高いと判断し、その他2機関は判断しかねている。
この問題を巡り米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は27日、米政府内で決定的な結論とコンセンサスは得られていないと述べた。
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