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大統領選目前の米でコロナ深刻、トランプ氏発言に批判も

[1日 ロイター] - 米国では大統領選が2日後に迫った1日も新型コロナウイルス感染が拡大を続け、中西部の入院者数は過去最多の水準にある。激戦ウィスコンシン州の知事などはこの日、医師がコロナによる死者で利益を上げているとトランプ大統領が発言したことを厳しく批判した。

米国では中西部の入院者数が過去最多の水準となり、激戦のウィスコンシン州知事などは、医師がコロナによる死者で利益を上げているとトランプ大統領が発言したことを厳しく批判した。写真は11月1日にアイオワ州で行われた選挙キャンペーンでのトランプ大統領。(2020年 ロイター/Carlos Barria提供)

ロイターの集計によると、米国で31日に報告された新規感染者は8万7000人近くに上り、死者数は909人となった。中西部では入院者数が6日連続で過去最多を更新した。

10月は31州で1日当たりの新規感染者が過去最高を記録し、入院者数と死者の増加数はそれぞれ21州と14州で過去最多となった日があった。

再選を目指すトランプ氏がコロナ対策を軽視する姿勢を貫いているのに対し、民主党の大統領候補であるバイデン前副大統領はトランプ氏のコロナ対策の不備を批判してきた。米国のコロナ感染による死者数は23万人強と、世界で最も多い。

トランプ氏が30日に医師がコロナによる死者から利益を上げていると発言したことについて、ウィスコンシン州のエバーズ知事(民主党)は1日、CNNの番組で「大統領は医師が数字を不正操作していると考え、コロナが終息したと思っている。終わってなどいない」と強調。

「入院患者はとんでもなく急増している。私たちが絶対的に必要なのは、これが問題だと理解できる人物だ」と続けた。

バイデン陣営の顧問、アニタ・ダン氏はABCの番組で多くの医療従事者は長い間、十分な防護具がないままコロナ患者に対応していたと指摘し、「危機発生以来、医療従事者は自らの命を危険にさらしてきた」と訴えた。

トランプ陣営の顧問、ジェイソン・ミラー氏は同じ番組で、トランプ氏のコメントは、医師の診療報酬請求の慣行に関するものだったと述べて擁護したが、詳しい説明はなかった。

米食品医薬品局(FDA)長官を務めたスコット・ゴットリーブ氏はCBSの番組で、米国が困難な局面に入ろうとしている時に、医師がデータを不正操作して診療報酬をつり上げていたと示唆するのには「困惑した」と述べた。

その上で、12月が最も厳しい月となる可能性が高いとし、一段と強力な対策が必要だと指摘した。

ウィスコンシンと同様に接戦州であるオハイオ州のデワイン知事(共和党)はCNNに対し、コロナ検査の陽性率が過去4週間で2.5%から7%に上昇したと明らかにし「感染が現実として拡大している」と述べた。集会の増加やマスク未着用、警戒感の低下が背景にあると分析した。

トランプ氏自身も10月初めのコロナ感染から復帰後、人々が密集する大規模選挙集会を再開しており、多くの支持者がマスクを着用していない。

スタンフォード大学のエコノミストらは週末にインターネット上に投稿した論文で、トランプ陣営の集会がコロナ感染者の3万人増につながったと推計し、700人以上の死を招いた可能性が高いとしている。

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