[ワシントン 8日 ロイター] - 米国のインド太平洋調整官カート・キャンベル氏は8日、2022年末までに10億回分の新型コロナウイルスワクチンを生産するという目標の達成について「割と自信がある」と述べた。生産拠点となるインドが新型コロナ感染の急拡大に見舞われているものの、米政府が3月に発表した生産計画の遅れに対する懸念を否定し、米はインドをはじめとするプロジェクト関係者と緊密に協議しているとした。
シンクタンク、新アメリカ安全保障センター(CNAS)主催のイベントで受けた質問に回答した。
「現在はインドにとって非常に困難な時期であることは言うまでもないが、米国はインド政府を支援し、官民を問わず支援を呼び掛けている。双方の関係者との協議では、22年の目標達成に向けて依然として順調に進んでいることが示された」と述べた。
米国とインド、日本、オーストラリア4カ国の枠組み「クアッド」は3月、インドの製薬会社「バイオロジカルE」が22年末までに少なくとも10億回分のコロナワクチンを製造し、東南アジア諸国などに供給する計画で合意した。
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