[ワシントン 7日 ロイター] - 米政府は7日、新型コロナウイルスの新たな変異株オミクロンへの懸念を背景に、ワクチンの追加接種(ブースター接種)を受けた米国人の数がこれまでにないペースで増えていると発表した。
政府のデータによると、承認されているワクチン3種類のうち1つの追加接種を先週受けた人の数は1日当たり100万人弱となり、9月に米当局が一部成人への追加接種を承認してから最多ペースとなった。
ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策調整官を務めるジェフ・ザイエンツ氏によると、追加接種を受けられる65歳以上のうち約55%が接種済み。全体として見ると、米国ではこの1週間で1250万回分のワクチンが接種されたといい、5月以来最多となった。
米当局は、11月中旬にワクチンの追加接種の対象を全成人に拡大した。
米疾病対策センター(CDC)のデータによると、米国では現在、約4700万人が追加接種を受けており、これはワクチン接種が完了した成人のほぼ4分の1に当たる。このうち1000万人近くは、南アフリカがオミクロン株を報告した感謝祭休暇以降に追加接種を受けた。
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