[北京 3日 ロイター] - 中国外務省は3日、新型コロナウイルスワクチンの公平な分配を目指す枠組み「COVAXファシリティー」に1000万回分のワクチンを提供する方針を示した。汪文斌報道官が定例会見で明らかにした。
シノバック・バイオテック(科興控股生物技術)、国有製薬大手の中国医薬集団(シノファーム)、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)の3社が、同イニシアチブに参加を申請している。
「COVAXファシリティー」は中・低所得国向けのワクチン接種を今月にも開始する予定で、年内に20億回分を届ける計画。
3社からのコメントは得られていない。
ロイターが入手したCOVAXの内部資料によると、COVAXを支援する世界保健機関(WHO)は、シノファームとシノバックのワクチンについて早ければ3月にも判断する。
両社のワクチンはブラジルやインドネシアなどですでに接種が開始されているほか、カンシノのワクチンは中国軍内での使用が承認されている。ただ、3社とも効果についての詳細なデータは公表していない。
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