[北京 27日 ロイター] - 中国のワクチンメーカー、雲南沃森生物技術(ワルバックス・バイオテクノロジー)の幹部は27日、新型コロナウイルスのメッセンジャーRNAワクチン候補について、第3相臨床試験に必要な参加者2万8000人をほとんど集めたと語った。来週から被験者の感染データ収集に本格的に移るとした。
海外での試験参加者の集まりが当初悪かったが、接種率の低い小規模な都市でも集めた結果、人数がそろってきたという。
中国で最も頻繁に使用される国産コロナワクチンはオミクロン株への有効性が落ちるとの研究結果が出て、メッセンジャーRNAワクチンの開発は急務になっている。 中国ではこの方式のコロナワクチンは承認例も輸入例もまだない。
幹部によると、ワルバックスの同ワクチン生産能力は瓶詰め前で年4億回分で、さらに生産能力を拡大していきたいとしている。
このワクチンは蘇州艾博生物科技(アボジェン)と、中国人民解放軍系の研究機関と共同開発し、メキシコやインドネシアなど中国以外でも第3相試験を始めている。
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