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[東京 7日 ロイター] - アンジェスは7日、これまで開発を進めていた新型コロナウイルス感染症(武漢型)向けDNAワクチン(初期ワクチン)の開発を中止し、コロナ変異株(オミクロンBA.5など)にも有効な改良型DNAワクチンの研究を開始すると発表した。
同社は2020年3月から、中国・武漢で発見されたコロナウイルスに対するワクチンの開発を行っていたが、臨床試験を重ねた結果、期待した成果を得られなかったとして開発の中止を決めた。
一方で、これまでの研究開発の知見を生かし、「将来発生する可能性のある新たな変異株を視野に入れ、当面、オミクロン株の最新変異株に対しても有効な、改良型DNAワクチン研究を開始することを決定した」という。
初期ワクチンの開発中止により、共同研究に参画していた大阪大学やタカラバイオ、ダイセルなどと行ってきた共同研究は終了する。
改良型DNAワクチンの研究費用は当面、手元資金で賄う予定で、研究開発の進捗を見極めながら資金の検討を行っていくという。
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