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米当局、J&Jワクチン数百万回分の廃棄を要請  委託先で製造

米食品医薬品局(FDA)は11日、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)に対し、委託先の米工場で製造された数百万回分の新型コロナウイルスワクチンを廃棄するよう求めた(2021年 ロイター/Timothy D. Easley)

[11日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は11日、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)に対し、委託先の米工場で製造された数百万回分の新型コロナウイルスワクチンを廃棄するよう求めた。

これらワクチンは医薬品受託製造会社のエマージェント・バイオソリューションズが運営するメリーランド州ボルティモアの工場で製造。同工場ではJ&Jのワクチンに別のワクチンの成分が混合するミスが発生し、米当局は4月に製造停止を命じていた。

関係筋2人によると、FDAは同時に、約1000万回分のワクチンについては使用を認めたという。

これに先立ち、米紙ニューヨーク・タイムズは関係筋の情報として、FDAがJ&Jに約6000万回分のワクチンを廃棄するよう要請したと報じていた。

こうした中、欧州医薬品庁(EMA)は11日、予防措置として、米工場での製造過程で汚染問題が発生した時期に欧州向けに作られたJ&Jのワクチンを使用しないと発表した。

何回分のワクチンを不使用とするかは述べなかったが、ロイターはこれまでに、何百万回分ものワクチンに相当すると報じている。6月末までに5500万回分を欧州に納入するJ&Jの目標達成が難しくなりそうだ。

EMAは、汚染されたワクチンが欧州向けではなかった上、欧州に納品されたワクチンは汚染の影響を受けていないとしている。

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