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欧州での新型コロナ感染、新学期迎え「難しい局面」=WHO

世界保健機関(WHO)のハンス・クルーゲ欧州事務局長は27日、新型コロナウイルス感染を巡り、欧州は新学期という「難しい局面」に入っていると述べた。ブリュッセルで25日撮影(2020年 ロイター/FRANCOIS LENOIR)

[ジュネーブ/フランクフルト 27日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のハンス・クルーゲ欧州事務局長は27日、新型コロナウイルス感染を巡り、欧州は新学期という「難しい局面」に入っていると述べた。学校が主な感染源にはなっていないものの、親交を深める集まりでの若年層の感染が増えているという。

記者会見で、欧州各国では夏季中に若年層の新型コロナ感染が増加したと指摘。若年層は新型コロナ感染症で必ずしも死亡するわけではないかもしれないが、「冬が近づくにつれ、高齢者との接触が密になる」との懸念を示した。

また、冬季は入院者や死亡者の増加が予想される季節でもあり、高齢者などはインフルエンザの予防接種を受けて身を守る必要があるとした。

学校が感染源になるとの懸念に対しては、WHOの欧州加盟53カ国が8月31日と9月中旬に予定されている会合で議論すると言及。「学校を開かずして社会を開くことはできない。重要なのは、コミュニティー内の感染の度合いに大きく依存するということであり、基本的な対策はどこでも実施されなければならない」とした。

その上で、「現時点で、学校という環境が主な感染源ではないことが分かっている。また、子どもを介して感染する報告が相次いでいるが、これは親交を深める集まりに関連しているケースが多い」と述べた。

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