[ジュネーブ 11日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は、中国はWHOと協力して春節(旧正月)に伴う旅行で新型コロナウイルス感染が再拡大するリスクに対処しているが、データが不足しているため、対応が引き続き困難なものになっていると発表した。
中国では12月の「ゼロコロナ」政策解除後に感染が拡大しているが、WHOは中国からの十分な情報がまだ得られず、感染拡大の危険性を完全に把握できないと指摘。春節を控え、旅行に関するリスクの軽減方法について中国と協力する上でも問題になっているとした。
WHOはまた、米国で急速に拡大しているオミクロン株派生型「XBB.1.5」に関するリスク評価を近く発表する予定とした。
WHO緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は、同派生型に関する米国の透明性を評価し、米国からの渡航者に対する厳格な措置導入を支持しない理由の一つと説明。その上で、中国からの入国者に対し水際対策を強化してる国の方針については「理解できる」と述べた。
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