[コペンハーゲン 1日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のクルーゲ欧州地域事務局長は1日、10週間続いた欧州での新型コロナウイルス感染者数の減少は終わりを告げたとし、市民や当局が警戒を怠れば感染第3波は避けられないとの見解を示した。
同局長によれば、欧州での新型コロナ新規感染者数は先週10%増加した。これは人の往来や旅行、集会の増加、社会的距離規制の緩和が背景にある。
局長はデルタ型変異株の流行や、政府の努力にもかかわらず何百万人もの人々がワクチン接種を受けていない状況に警告を発し、「自制を続けない限り、欧州地域に新たな感染の波が押し寄せてくるだろう」と述べた。
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