[ジュネーブ 2日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は2日、世界の認知症患者は5500万人を突破しており、年間1兆3000億ドルの経済損失が生じているとのリポートを発表した。人口の高齢化につれ、患者は2030年までに7800万人、2050年までに1億3900万人に増加する予想という。
WHOは、認知症患者と家族を支援する政策を政府が実施している国は4カ国中1カ国にとどまっているとして、各政府に公衆衛生上の課題に取り組むよう求めた。
WHOのテドロス事務局長は「認知症は多くの人から記憶や自立、尊厳を奪うとともに、残された私たちからもつながりのある人や愛する人を奪う。世界は認知症の人々の期待を裏切っており、われわれ全員を傷つけている」と述べた。
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