[フランクフルト 30日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の性感染症専門家は30日、サル痘が異例の拡大を見せていることについて、LGBTQ+(性的少数者)の権利を訴える今夏の「プライド」パレードへの参加を控える理由にはならないとし、支援を示すことは重要との見解を示した。
サル痘は通常、発熱、頭痛、発疹などの症状が見られ、男性の同性愛者に特に影響が出ている。
保健当局者らは、感染者と肌を触れ合うなどの緊密な接触があれば誰にでも感染する可能性があると強調。
WHOの性感染症プログラム戦略顧問を務めるアンディ・シール氏はソーシャルメディア向けブリーフィングで、プライドパレードへの参加を取りやめる必要はないと指摘。こういったイベントは大半が屋外で行われるため、「感染の可能性が高まると懸念する理由は特にない」と述べた。
そのうえで、現在見られる感染の多くはナイトクラブなどの閉鎖された空間で行われたイベントに関連付けられていると述べた。
プライドパレードはニューヨークで6月26日に、ベルリンで7月23日に予定されており、その他の場所でも行われる見通し。
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