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米国、アルツハイマー病研究のデータベース構築に3億ドル

米国立老化研究所(NIA)は、アルツハイマー病を研究するための大規模なデータベースを構築するプロジェクトに向こう6年間にわたり最大3億ドルを投じる。資料写真、マサチューセッツ州ボストンのアルツハイマー研究・治療センター、PET検査画像、3月撮影(2023年 ロイター/Brian Snyder)

[シカゴ 3日 ロイター] - 米国立老化研究所(NIA)は、アルツハイマー病を研究するための大規模なデータベースを構築するプロジェクトに向こう6年間にわたり最大3億ドルを投じる。関係者がロイターに語った。米国民の70─90%について数十年間分の医療情報を記録できるデータプラットフォームの構築を目指している。

このプラットフォームは診察記録、保険金請求、薬局、携帯端末、センサー、各政府機関からデータを集める。

NIAのアルツハイマー病研究センター長を務めるニーナ・シルバーバーグ医師はインタビューで「実世界のデータこそ、われわれが治療の効果について多くの判断を下すために必要なものだ」と述べた。

アルツハイマー病の研究は、エーザイと米バイオジェンの新治療薬「レカネマブ」によって拍車がかかった。同治療薬は初期患者の病状進行を遅らせる効果がある。

データベースは今後の臨床試験でアルツハイマー病のリスクのある健康な人を割り出すのに役立つ可能性がある。プラットフォームは、レカネマブなどの治療薬を投与された患者の追跡にも使える。

プロジェクトの開始は最も早くて2024年4月。アルツハイマー病に関する情報の登録は21カ月後を目標としている。

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