July 31, 2018 / 4:16 AM / 3 months ago

コラム:ヘッジファンド、米債利回り上昇とドル高の賭け拡大

[ロンドン 30日 ロイター] - ヘッジファンドは、米国債利回り全般の上昇とドル高に賭けるポジションを、記録的なレベルにさらに積み増している。

 7月30日、ヘッジファンドは、米国債利回り全般の上昇とドル高に賭けるポジションを、記録的なレベルにさらに積み増している。写真はトルコで5月撮影(2018年 ロイター/Sertac Kayar)

米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した最新週のデータでは、ヘッジファンドその他の投機筋による米国債先物の売り越しは期間5年が71万5965枚、10年が50万9498枚、30年が21万2674枚と、いずれも過去最大に達している。2年債の売り越しも増えた。

ヘッジファンド、特に金利や通貨の動きに賭ける「マクロ戦略」を採るファンドにとって、今年は厳しい年となっている。米連邦準備理事会(FRB)は今年2度利上げを実施し、年内にあと2回の追加利上げを示唆しているが、長期債の利回り上昇は鈍い。投資家は、何度も利上げが必要なほど米景気が拡大を続けるとは見ていないようだ。

ユーレカヘッジによると、ヘッジファンド(すべての戦略)の上半期のリターンはわずか0.05%だった。CFTC関連の金利と為替取引を反映するCTA/マネージド先物指数はマイナス1.99%で、マクロファンド指数はマイナス0.29%だった。

フィクストインカム指数は上半期に0.33%上昇したが、4─6月期は0.37%下落した。

CFTCのデータによると、ヘッジファンドその他の投機筋による10年物米国債先物の売り越しは上半期に42万5832枚増え、30年物は倍増した。

しかし利回りはそこまで上昇しておらず、上げ幅は10年物が55ベーシスポイント(bp)、30年物が35bp程度。それぞれ3%と3.2%の壁がなかなか突破できない。

為替を見ると、ヘッジファンドはドルの買い持ちを増やし続けており、主要通貨と新興国通貨に対する買い持ちの合計は、昨年1月以来最大の218億ドルに達した。4月20日には282億ドルの売り越しだったのが、反転している。

中でも円の売り越しが過去4カ月で最大、ポンドの売り越しが昨年9月以来で最大に膨らんでいるのが目を引く。投機筋は、英国の欧州連合(EU)離脱がスムーズに進むと見ていないようだ。

*筆者はロイターのコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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