[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米調査会社ヘッジファンド・リサーチ(HFR)が7日に発表したデータによると、1月の世界主要ヘッジファンドの運用成績は2.8%だった。弱気相場の継続を見込んだ運用などで、主要株価指数の同期間の上昇率には届かなかった。
主要な投資戦略の中では「株式ファンド」の運用成績がトップで、4.24%を記録。「イベントドリブン戦略ファンド」は3.55%だった。
価格差で収益を上げる「レラティブバリュー戦略ファンド」の成績は1.95%、「マクロ戦略ファンド」はコモディティー戦略などが足かせとなり0.26%にとどまった。
HFRは、金利上昇ペース鈍化など投資家は2023年に株式市場の環境が改善すると見込んでおり、株式ヘッジファンドが1月の上げを主導したと説明した。
ただ、主要ヘッジファンドの運用成績は1月の主要株価指数の上昇率を下回った。ナスダック総合は1月に10.7%上昇し、1月の上昇率としては2011年以来の高水準となった。S&P総合500種も6.18%上昇した。
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